墓苑内の草木

墓苑内の草木

ハナミズキ(花水木)

1912年に東京市長の尾崎行雄がワシントンへサクラを贈呈し、その返礼として1915年にアメリカから日本へやってきた(これにちなんで花言葉の一つに「返礼」がある)。
「港区の木」に指定されています。
ハナミズキの花期は4~5月。
白やピンクの花弁のように見える4枚の「総苞片」が特徴的だが、本当の花は目立たない。
花の後にできる実は10~11月頃になると深紅に熟す。枝先に3~4個がまとまって実るのが普通で、実は落葉後もしばらくは木に残る。

ハナミズキ(花水木) ハナミズキ(花水木)

ヤマボウシ(山法師)

新緑、花、実、紅葉とシーズンごとの楽しみがある
ヤマボウシの花期は5~7月で、花びらのように見えるのは「総苞」と呼ばれる部分であり、本当の花は総苞の中心にある粒状のもの。総苞の色は品種によって白、黄色、ピンク、赤とある。花を法師の頭に、4枚の総苞を頭巾に見立ててヤマボウシと名付けられた。
9~10月に1.5cm位の球形で赤く熟す実は、果肉が柔らかくて甘みがあり、生食や果実酒に使うことができる。自生地では野生の猿が好んで食べる。

ヤマボウシ(山法師) ヤマボウシ(山法師)

シマトネリコ(島十練子) 
別名:タイワンシオジ

名の由来は、沖縄などの南西諸島にあるトネリコという意味。
風にそよぐライトグリーンの葉が爽やかであり、その樹形の様子から「庭で育てる観葉植物」とも称される。常緑樹特有の陰鬱な雰囲気がなく、落葉樹に近い感覚で楽しむことができるのが人気の秘訣か。
5月~6月にかけて写真のような白い花を円錐状に咲かせる。また、9~11月の秋頃には、長さは2~3cmで、幅は4mmくらい豆のような実(翼果)を樹冠いっぱいに付ける。

シマトネリコ(島十練子) シマトネリコ(島十練子)

オリーブ

オリーブの葉は品種によって形や大きさが異なるものの、おおむね長い楕円形で、裏面には短毛が多く、銀白色に見える。木全体が明るく見えるのはこのため。
5月から6月にかけて同じ仲間であるギンモクセイのようなクリーム色の花を咲かせる。花期は一週間程度と短い。キンモクセイほどではないが芳香がある。
12~2月頃には長さは2~3cmの実がなり、でき始めの実は緑色で、熟すにつれて黒紫色になり、完熟した実はその50%が油分となる。

オリーブ オリーブ

マサキ(柾・正木)

江戸時代から品種改良が進み、いわゆるカラーリーフとして庭のアクセントになるようなものもある。マサキという名前は、冬でも葉が真っ青な木=真青木からきている(諸説あり)。
6~7月に集散花序に緑白色の花をつける。11~1月には7mm位の球形の実がなり、熟すと4裂する

マサキ(柾・正木) マサキ(柾・正木)

アベリア
別名:ハナゾノツクバネウツギ(花園衝羽根空木)、
ハナツクバネウツギ

東アジア及びメキシコに分布するツクバネウツギ属全般をアベリアというが、日本ではシナツクバネウツギの園芸品種をアベリアということが多い。
6~10月の初夏から晩秋までの長期間にわたって白あるいはピンク色の小さな花を次々に咲かせる。最近では葉の観賞も目的としたカラーリーフの品種に人気がある。

アベリア アベリア

キンモクセイ(金木犀)

オレンジの小花が放つ芳香は秋の風物詩となっており、関東以北ではギンモクセイより花がよく咲くため数多く植えられるが、普通「モクセイ」といえばギンモクセイを指す。ジンチョウゲ、クチナシとともに三香木とされる。
開花は9~10月でオレンジ色の小花が集まる。銀木犀よりも香りは強い。原産地の中国ではヒイラギと同じような楕円形の実がなるが、日本には雄花しかないため、実を見ることはほぼない。似たような木で実がなるのはウスギモクセイ(薄黄木犀)

キンモクセイ(金木犀) キンモクセイ(金木犀)

オタフクナンテン 
別名:オカメナンテン/ゴシキナンテン

日本の暖地及び中国を原産地とするナンテンの園芸品種。ほぼ通年にわたって赤い葉が美しいため、植栽に趣を添えるカラーリーフとして公園やショッピングモール等の植え込み等に幅広く利用される。
狭いスペースでも楽しめるため、ナンテンの代用品として一般家庭での人気も高い。ただしナンテンと異なり、花は咲かず、実もならない。

オタフクナンテン  オタフクナンテン 

トキワマンサク

5月~7月頃マンサクに似た細いヒモ状の花を咲かせる。
落葉樹であるマンサク対し、一年中葉をつけているため「常盤満作」と名付けられた。常緑樹だが葉の印象が軽いことと、数多くの花を付けるため、近年、垣根に利用されることが増えてきた

トキワマンサク トキワマンサク

フェイジョア 
別名:パイナップルガアバ

ウルグアイやパラグアイなど中南米を原産とする亜熱帯の果樹。食用となる実もさることながら、花も美しいため日本でも庭木として使われる。
ピンクの花びらに赤いめしべとおしべが印象的で、開花は6~7月。蕊(しべ)が目立つ花の作りは同じ時期に咲くビヨウヤナギやキンシバイに通じるものがある。
11月ごろに熟す果実は甘く、パイナップルのような香りがある。実が落ちる前に収穫し、しばらく寝かせたものを生で食べたり、ジャムにしてたべたりする。

フェイジョア フェイジョア